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認知症ケアについて学びました③
  

 引き続き 認知症認定看護師の喜田川先生からのお話です
 今回は
  
  介護中のご家族・ご親族の「困った!」
についてお答えします
 
  困った! ①デイサービスに行くのを拒む
   家族の希望で、デイサービスを利用することになった。しかし、朝送迎車が来ると施設に行くのを
頑なに拒み、何とか送り出しても、施設に着くや否や「帰りたい」といってそわそわする

  どうしてそうなるのか?
  ・遂行機能障害により、これからすることの段取りがつかないうえ、知らない
   人たちに車で連れて行かれることに強い恐怖を感じている。
  ・施設というなじみのない場所にいると不安が募り、家に帰りたくなる。

  ケアのヒント
  ・最初のうちは短時間の利用に留める。
  ・少しずつ、職員となじみの関係をつくる。
  ・本人が力を発揮できる場を作ってもらう。
 
 
 困った! ②退職しているのに、仕事に行こうとする  
  前頭側頭型認知症の70代男性。妻と2人暮らし。すでに退職しているが、毎朝同じ時間に起きて「会社に行く」と言い出す。車に乗り込もうとするため、妻は車の鍵を隠し、一緒に探すふりをして気がそれるのを待つが、いらいらして暴れることもある。

  どうしてそうなるのか?
  ・前頭側頭型認知症に見られやすい常動行動の可能性がある。
  ・見当識障害により、本人は現役時代に戻っている。出社したいのに車の鍵が
   見つからずイライラしている

  ケアのヒント
  ・車に乗ることまでは許容する。
  ・別の行動に置き換える(例:下段の水やりをお願いする、食事の支度を手伝って
   もらうなど)
 
 困った! ③自宅にいるのに「家に帰る」という
息子夫婦と同居しているアルツハイマー型認知症の80代女性。日中、息子は仕事に行き、嫁と家で一緒に過ごしますが、女性は決まって夕方頃になるとそわそわし出し、「そろそろ家に帰ります」「息子にご飯をつくらないと」と言って家を出ようとする。

  どうしてそうなるのか?
  ・視空間認知障害により、今住んでいる家を自分の家と認識できていない。
  ・見当識障害もあり、ここがどこか分からないという不安から、自分の落ち着ける
   場所(記憶の中の自分の家)に帰ろうとしている。

  ケアのヒント
  ・帰りたい気持ちに共感する。
  ・気分転換になる言葉をかける(例:お茶でも飲んで、休みませんか?)
  ・一緒に出かけ、散歩をする。
 
 終わりが見えない介護のど真ん中にいらっしゃる皆様、本当にお疲れさまです。
 「子供が帰ってくる夕方の忙しい時に、散歩になんか付き合っていられない」
 「一人で暮らせないんだから、元の家に戻るわけに行かないでしょ」
 思わず声を荒げてしまうお気持ちに強く共感します。

 辛くなったら 訪問介護のページを見てみてください.
  下の方にスクロール頂いた所に
 ・ひとりで悩まないで!!!・ 介護に疲れないためのポイント
  の2つの介護のヒントを載せておきました。


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更新日:2025/3/3